2022/04/13 10:42

マイクロモザイクを初めて見たのは、小学校高学年のころ。
当時、父の仕事の関係で家族でイタリアに住んでいました。
目に映るもの全てが新しく珍しく、時に不安も感じながらも宝箱のような時を過ごしていました。
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こんにちは!erre antiqueです。
当店はヴィンテージ・アンティーク品の中でもマイクロモザイクとガラスペーパーウェイトを扱う小さな専門店として2020年11月にオープンしました。愛してやまない古の美しいものたちを日々手に取り、目で見ることができて幸せを感じています。
今日は「マイクロモザイクと私」というテーマで書かせていただきますね。


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そんなイタリア生活の中、母が娘たちにプレゼントしてくれたのがカメオブローチと「マイクロモザイク」のアクセサリー。
当時、カメオは何となく有名なものだと知っていたけれどマイクロモザイクに関しては全く知るよしもなく・・・
ですが、旅行で見た古代遺跡や大聖堂の壁だけじゃなくてこんな小さなアクセサリーにもモザイクって使われているんだーと思ったのを覚えています。

帰国してしばらくは、すっかり日本の学生生活に戻りだんだんと記憶も薄れかけてきた頃、
美術史の科目で点描画というのを知り、マイクロモザイクと似ている!と、ふと思い出しました。
ですがネット環境も今ほどない頃で、自分の私物以外ほとんど目にすることもなく、マイクロモザイクにはどれほどのバリエーションがあって、どれくらい奥の深いものかは知るよしもありませんでした。

さてそこから一気に時は過ぎて、やんちゃな男の子の子育てに疲れた自分にちょっと嫌気がさしていた今から数年前。
自分の日常に新しい何かを取り入れたいと模索していました。
そんな時、ネットでたまたま見たアンティークショップの画像に、とっても自分好みのマイクロモザイクアクセサリーを発見してしまったのです!

実は・・・昔、母からもらったものは年齢的にもう可愛らし過ぎると感じて、使うというよりは思い出の品になっていました。ですが見つけたマイクロモザイクのブローチは何ともエレガントで品があり、ニュアンスカラーが幻想的で、見たことないほど緻密なもの。(もちろんSOLD OUTでした。ここでご紹介できないのが残念。。)


人生に行き詰まり?を感じていた私はその後たびたびそのサイトを訪れ、目で見て癒されていました^_^

さらにいろんなマイクロモザイクを見たり調べたりするうちに、アンティークとヴィンテージ、それぞれの良さや奥の深さを知っていくことになったのです。それと同時に、過去に自分がどんなものを好んできたかを振り返り、母からもらったもの一つ一つを思い出しては、自分の原点に遡るかのように丁寧に想いを馳せ、これから先の未来に活かしていきたいと誓いました。

そうしたことで流れは変わっていき・・・たくさんの方の支えを頂きながら、小さなお店をオープンさせることができました。



これからは私自身が、皆さまの癒しになるようなマイクロモザイクをお届けする番です。
唯一無二のご縁をお繋ぎできたと感じたとき、言葉にしきれないほど温かい気持ちになります・・・

そんなerre antiqueを、今後ともよろしくお願い致します♪